書評

短時間でロジカルな記事を書く方法〜新しい文章力の教室〜

短時間でロジカル文章

最近読んだ「新しい文章力の教室」はブログを書く上で、非常に役に立つ内容でした。

この本を読んで得られるものはざっとまとめると、下記の3点です。

  • 文章を完読させることを目標としたノウハウ
  • 文章の考え方
  • 短時間でロジカルな記事を書く方法

「新しい文章力の教室」は、

  • そもそも文章ってどう書くか
  • どうやって文章を考えたら読みやすい文章が書けるのか
  • 短時間で文章を書き上げる方法

を知りたい人にはぴったりの本だと思います。

今回の記事では「新しい文章力の教室」の内容を、ブログを書く場合に置き換えてまとめました。

この記事を読めば、

  • 文章を組み立てる方法
  • 短時間でロジカルな記事を書く手順
  • 商品レビューや感想文を書くポイント

がわかるので、「ブログを始めたばかりの人」「ブログを始めようと思っている人」はぜひご一読ください。

文章の構造とロジカルな文章の重要性

アクセス者に伝わる記事を書くために、文章の構造ロジカルな文章の重要性を理解しておくことが重要です。

文章の構造

文章は「事実」「ロジック」「言葉づかい」の3層で出来ています。

 

「事実」・・・筆者が伝えたい事実や感想、話題
「ロジック」・・・◯◯だから〇〇だと思う、という事実を伝えるための道筋のことです。このロジックが通っていないと、事実や感想をなかなか人に理解してもらえません。
「言葉づかい」・・・言葉づかいによって、文章の印象やトーンが決まります。

ロジカルな文章を書くためには

文章の構造の中でも特に重要なのはロジックです。

いくら言葉づかいが綺麗でも事実が重要なことでも、ロジックが通っていないと、正しく読者に内容が伝わりません。

しかし、しっかりロジックが通った文章。ロジカルな文章を書くのは、みなさんが思っているよりハードルが高いんです。

自分自身が読み返すとロジックが通っているように見えても、他人が読んだらロジックが通っておらず、意味が通りにくい文章になっていることも多々あります。

ただ、ブログの場合は誰が読むかわからないため、完読してもらうためには「ロジカルな文章」を書ける能力が非常に重要です。

このロジカルな文章を書くために大切なのは「主眼」をセットし、「骨子」を組み立てることです。

主眼とは

主眼とは、その記事のテーマ・切り口のことです。

「その記事で何を伝えたいのか」という目的だと考えた方がイメージは近いかもしれません。

ブログであれば、「主眼=記事のタイトル」になります。

主眼をセットしないと、その記事で何を伝えるのかが明確ではないため、文章の構成を組み立てることができません。

その結果、だらだらと文章を書いてしまい、後で見返すと何が伝えたいのかわからない記事が出来上がります。

骨子とは

主眼をセットしたら、骨子を組み立てましょう。

骨子とは、主眼を達成するための骨組みのことです。
骨子は「要素」「順番」「軽重」3つから構成されます。

少し易しい言葉にすると、「何を」「どれから」「どれくらい」話すかという骨組みが骨子です。

骨子を組み立てることで、主眼を達成する文章を迷わずに書くことができます。

骨子を組み立てないと、目的地が決まっているけど道を調べずに出発するようなもので、目的地に着くまでに時間がかかってしまいます。

そのため、1記事を書き上げるためにも骨子を組み立てることは非常に大切です。

ここまでをまとめると、

  1. 文章を書き始める前に「主眼」を設定し
  2. その「主眼」を伝えるための「要素」「順番」「軽重」を決めれば
  3. 短時間でロジカルな文章が書ける

ということです。

短時間でロジカルな記事を書くために、「構造シート」を作ろう

「新しい文章力の教室」では、文章を書く前に「構造シート」を作成し、主眼と骨子を固める方法を勧めています。

私はこの「構造シート」を作ることで、ブログを書く時間がかなり短縮されました。

文章を書きながら記事の構造を考えると、自分が何を伝えたいかが途中でわからなくなることがありますよね。

私も迷いながら書いた結果、完成してもロジカルな文章にならず、書いた記事をボツすることがありました。

ただ、「構造シート」を作ってから記事を書くと、以前よりも迷うことが減り、1記事を書くまでの時間は早くなりましたし、記事の質も上がりました。(と思いたい)

その理由は構造シートを先に作ることで、主眼と骨子が定まった状態で書けるからだと思います。

この2つさえ決まっていれば、迷うのは言葉づかい程度なので、スムーズに最後までライティングできるようになりました。

私も実際に試してみて、ブログの記事を書く場合でもこのやり方はあっているなと感じたので、皆さんも良かったら構造シートを作ってみてください。

構造シートの書き方

構造シートを作る流れとしては、以下のとおりです。

  1. 箇条書きで話題(伝えたい事実や感想、意見)を書く
  2. 話題を見て、主眼(記事のテーマや目的)を決める
  3. 話題を書く順番を決める
  4. アピールしたいの話題の格付けをする

1)箇条書きで話題を書く

まずは、そのブログで伝えたい事実や感想、意見を箇条書きで書き出していきましょう。

この時点では、文章の構成を気にする必要はまったくありません。

とにかく思いつくかぎり、書いてきましょう。

注意点としては、書き出すのはあくまでも「箇条書き」程度におさえることです。

自分の伝えたいことを書いているうちに、ついそのまま文章を書いてしまわないように気をつけてください。

2)話題を見て、主眼(記事のテーマや目的)を決める

1)で書き出した話題を見直して、主題を決めましょう。

復習ですが、主題とは記事の目的であり、コンセプト・切り口です。

主題によって、同じ話題でも伝わり方が異なります。

例えば、1)で書き出した内容が以下の話題だったとします。

  • あるアーティストがアルバムをリリースした
  • アルバムは3月20日リリースする
  • アルバムの内容は、卒業をテーマにしている
  • アルバムはimusicのみでの配信。CDは発売しない。

この話題の主題を「卒業をテーマにした新曲リリース」にするか「新曲はimusicでのみ配信!」にするかで、読者の印象も大きく変わりますよね。

ブログという媒体では、このコンセプトや切り口が非常に重要です。

すごいニッチな分野でもないと、個人ブログでは情報の正確性では大手メディアには勝てません。

各個人が持っている知識や価値観などを活かして、自分なりのコンセプトや切り口を設定することが、個人ブログでより多くの人に見てもらうために重要です。

私もこの記事を書きながら、あらためてそのことに気付かされたので、今後はより一層この主題の設定に注力していく予定です。

3)話題を書く順番を決める

話題を書き出して主題を設定したら、次はどの順番で話題を掲載するか決めます。

つまり、文章の構成を決めるということです。

文章の構成にはある程度、「型」・「パターン」があります。
多くのブログを構成を気にしながら読むと、共通のパターンが見えてきます。

よく見るパターンとしては、下記の文章構成です。
文章の構成

問題提起と結論をセットで先に行うことで、文章の冒頭でアクセス者に興味を持ってもらいやすくなります。

ブログのアクセス者は、ページのタイトルと冒頭、アイキャッチ画像でその記事を読むか判断します。

そのため、上記のような結論ファーストの構成がオススメです。

前半から徐々に盛り上げ、後半に結論を持ってくる構成は完読させるハードルが非常に高いため、文章力に自信がないかぎりお勧めできません。

4)アピールしたいの話題を格付けをする

順番を決めたら、それぞれの話題をどれくらい重点的に語るかを決めます。

どの話題が主眼を伝えるために重要なのか判断し、重要なものから3段階評価をつけていきましょう。

下記は今回の記事を作成する時に、私が作った構造シートです。

ここから何度か手直ししたので、記事のタイトルや内容と少し異なるところもありますが、構造シートをばっと作り上げた段階のキャプチャだと思ってください。
※見出しの横にある(A)(B)(C)が文章の重要度

話題が多い場合は構造シートの段階で見出しを作った方が、自分で文章の構造を把握しやすくなるのでオススメです。

構造シート

構造シートを作ったら

構造シートを作ったら、書き始める前に構造シートをもう1度見直しましょう。

見直す際、主眼を伝えるために不要な話題を削っていきます

不要な話題は読者にとって、ノイズにしかなりません。

すべての話題は主眼を伝えるためにあります。

そのため、ノイズはなるべく少ない方が、完読される可能性が高くなります。

不要な話題を削った時点で、構造シートの内容がある程度記事の形になっていると思います。

また、この段階でタイトルや見出しも見直すことをオススメします。

話題に重要度をつけた後に、タイトルや見出しを見直すと、自分が伝えたいことが主題になっていないことやより効果的な見出しが思いつくことがあります。

私も今回の記事の主題は、構造シートを一度作った後に変更しています。

上に貼った構造シートのキャプチャとこの記事のタイトルを見比べればわかると思います。

あとはそれぞれの話題に肉付けしていく形で、文章を書いていきましょう。

肉付けは一気に最後まで

話題に肉付けする時は、完成度が低くても一気に最後まで書きましょう

書いた後に読み返してブラッシュアップしていけばいいのです。

有名な作家である村上春樹さんでも、各文章をそれぞれ完璧に仕上げていくのではなく、一気に文章書き上げて、そこから手直していくようです。

プロの作家でさえ、完璧な文章を一度に書くことが難しいので、私達のような素人にはなおさら難易度が高いはず。

ブログを書く時は細部にこだわらず、まずは一気に書き上げてしまいましょう。

一気に書き上げてから、ロジックレベル・言葉づかいレベルでおかしい点がないか確認して、ブラッシュアップしていきましょう。

感想文やレビュー記事を書くポイント

個人ブログには色々なカテゴリーがあります。

ただ、ブログの内容は突き詰めると各ブロガーが「何かを行った感想」や「何かを買った感想」、「経験から学んだ知識」に集約されると思います。

このような感想や経験を文章にする場合、「新しい文章力の教室」では自分にインタビューすることを勧めています。

自分インタビューは、以下の流れで進めます。

  1. 思ったことをとにかく書きつらねる。
  2. その内容に自分でツッコミを入れて根拠を洗い出す

ここで洗い出した内容が、構造シートでの話題になります。

ブログでは客観的事実よりも、主観的な意見をより多く出した方がいいと思います。

客観的な事実については、企業が運営しているメディアには信用性・確実性で勝てないからです。

それに、個人が情報発信することの価値は客観的な事実ではなく、「その人の感想」にあります。

そのため、個人ブログでは客観的な事実は、主観的な感想の根拠として使用する程度に抑えるぐらいでちょうどいいと思います。

より完読される文章を目指すためには

この記事では「新しい文章力の教室」の内容を参考に、「短時間でロジカルな文章を書く方法」と「ブログを書くポイント」をご紹介しました。

この記事でご紹介した考え方やポイントをおさえることができれば、アクセス者に内容が伝わる文章がある程度書けるようになるはずです。

ただ、より完成度を上げるためには、書き上げた後の推敲(文章を読み返してブラッシュアップすること)も重要です。

「新しい文章力の教室」では、推敲の仕方やポイントについても詳しく紹介されており、ブロガーを目指しているみなさんにも参考になると思います。

良かったら、「新しい文章力の教室」の本書も読んでみてくださいね。
きっと参考になるはずです。